2003年度事業報告

2004年6月5日に開催された2004年度総会で承認された2003年度事業報告です。

 2003年度は「かわごえの環境を調べ、考え、活動の環をつなげる」ことをテーマとして、具体的には「人や情報の環をつなげる」と「活動をつなげる」を目標として実施してきた。
 「人や情報の環をつなげる」については、2月に「第2回かわごえ環境フォーラム」を実施し参加者が130名を越え、午前は各部門毎の環境活動報告会、午後は全体で集まり意見交換会を行い、会員相互のまた一般の方との交流がはかられ、人や情報の環をつなぐ象徴的な事業となった。そして昨年度に引き続き、川越市環境基本計画の年次報告書へ、かわごえ環境ネットの活動や企業の環境意識調査の結果を掲載した。行政の報告書に、NPO団体が報告文を執筆した事例は少なく、評価できる事業と言え、今後もこのような行政とのつながりが期待される。
 「活動をつなげる」については、小学校の総合的な学習の時間のカリキュラムにおいて継続的な支援を行い、また、エコマネーの導入研究の際には、経済団体と連携し各種の検討をはかった。9月にはアースデイ・イン川越2003に、10月には北公民館かんきょう祭りに参加し、継続的にかわごえ環境ネットの成果を展示し、各種PR活動を行った。
 また、各委員会が積極的に観察会及びシンポジウムを開催し、機構改革についても話し合いが行われ、成果のある1年であったと言える。

●広報委員会
 6月総会で広報担当が替わったが、会員通信の編集と発行は従来どおりの方針を継いで続けられた。1〜2面は理事会・各委員会の動き等をまとめ、3面は特集、4面は団体会員の紹介、5面は会員の広場、6面は団体の活動予定等とかわごえ環境ネットの情報を網羅したが、まだまだ会員の期待に応えられていないと思われる。市議会の環境関係質問の項目を9月議会から掲載したが、質疑の中味の要約が必要であろう。ホームページの充実も徐々に進められてきたが、運営スタッフの強化が望まれる。

●社会環境推進委員会
(1)2002年度に引き続き、会員の全てを対象として、毎月第3水曜日に定例会を開催し、地球環境から身近な生活環境までを話合ってきた。
 委員会の中に、積極的に活動するリーダーを推進役としてグループ化を図り、毎月の事業計画行動表を作って活動を進めた。前年と同様参加者の固定化現象を払拭しきれなかったが、ゆるやかに活動の環は広がりつつある。
(2)主な事業活動としては、法令研修会の開催(市環境基本計画とPRTR法の2回)、食と水の安全シンポ、ごみ減量・リサイクルシンポ、ごみ処理施設見学会、特異なものとしては街美化運動に協働してクリーンウォークをフィールドワークとして実施した。その他グループ化した、化学物質対応、エコマネー企画、環境出前講座等は次年度に引き継いで推進していくこととする。

●自然環境委員会
(1)2002年度から1.残された自然の保全,2.水辺環境の保全と再生,3.都市環境の改善を活動計画の3本柱として実施してきた。これらを補完するものとして,4.勉強会と情報収集も続けてきた。
 2003年度はさらにテーマごとにプロジェクトチームを結成し、担当・ジャンルを明確にすることで取り組みやすさや専門化を進めることができた。
(2)具体的な活動としては次のようである。1.「(仮称)川越市森林公園」関連で観察会の実施(計7回)と話し合いをもとに計画案への意見・要望の提出、周辺自治会を通じての市民参加の呼びかけ・アンケートの実施。2.郭町浄水場南側市有地の水辺の自然公園化要望書を市長に提出(ほぼ趣旨に沿った回答を得る。予算化待ち)、市内湧水スポットフィールドワーク、その成果をアースデイのイベントで活用。3.「市民の森」利活用のための意見集約など。
 昨年来、行政とのパートナーシップを進めるための働きかけをしてきており1.に関しては次第に環境ネット本来の、市民と行政とのつなぎ役としての機能が発揮できつつある。