2005年度事業報告

2006年5月20日に開催された2006年度総会で承認された2005年度事業報告です。

1.主な事業
2005年4月1日(金)かわごえ環境ネット会員通信第18号発行
4月16日(土)川越と鶴ヶ島の市境付近の清掃活動
5月9日(月)小畔川沿い用水路の生き物調査
5月14日(土)2005年度総会 川越市立博物館視聴覚ホールにて(出席40名・委任52名)〜総会終了後、懇親会を開催する。
5月26日(木)第13回環境自治体会議東海会議の第5分科会「リスクコミュニケーション」に小瀬理事長が参加し、「リスクコミュニケーションにおけるかわごえ環境ネットの役割と課題」の発表を行う
5月26日(木)霞ヶ関カンツリークラブの池現地調査会
6月5日(日)NPO法人荒川流域ネットワークが実施した荒川流域一斉水質調査2005に参加協力
6月11日(土)第1回仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動
6月15日(水)法令研修会 テーマ「京都議定書を読む」
6月18日(土)(仮称)川越市森林公園計画地「虫の観察会」
7月1日(金)かわごえ環境ネット会員通信第19号発行
7月4日(月)吉川市環境まちづくり委員会との交流懇談会
7月4日(月)第三次川越市総合計画の環境関連に関する報告会並びに意見交換会
7月9日(土)まち美化運動「郊外クリーンウォーク」 やすらぎの里、伊佐沼周辺
7月16日(土)第2回仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動
7月20日(水)出前講座「最近の川越市のごみの事情を語ろう」
7月30日(土)アルテクルブ主催の涌水探検隊「川越を流れる河の源流を歩こう」に交流参加
8月26日(金)第1回(仮称)川越市環境基本条例学習会・検討会
9月2日(金)第2回(仮称)川越市環境基本条例学習会・検討会
9月14日(水)里山保全地・水辺のビオトープ見学会
9月17日(土)第3回仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動
9月30日(金)第3回(仮称)川越市環境基本条例学習会・検討会
10月1日(土)かわごえ環境ネット会員通信第20号発行
10月1日(土)秋の湧水探訪会 寺尾調整池他
10月14日(金)第4回(仮称)川越市環境基本条例学習会・検討会
10月19日(水)アースデイ・イン・川越2005準備会
10月21日(金)(仮称)川越市環境基本条例提言書起草委員会
10月28日(金)第5回(仮称)川越市環境基本条例学習会・検討会
10月29日(土)大谷川クリーン大作戦(つるがしま環境ネットワーク主催)に参加協力
11月2日(水)川越市シニアカレッジ「ふるさと塾」における環境学習支援(テーマ:市民の環境活動)
11月6日(日)アースデイ・イン・川越2005に参加
11月12日(土)第5回北公民館かんきょう祭りに参加
11月16日(水)環境コミュニケーション(パイオニア㈱川越事業所にて)に参加
11月18日(金)第1回川越市環境基本計画学習会・検討会
11月19日(土)第4回仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動
11月26日(土)北公民館講座における環境学習支援(テーマ:ごみひろい体験!川越のごみ問題を実感・考える)
11月27日(日)第3回環境シンポジウム(つるがしま環境ネットワーク主催)に参加
11月29日(火)第2回川越市環境基本計画学習会・検討会
12月1日(木)絶滅危惧希少魚「ミヤコタナゴ、ムサシトミヨ」の保護活動見学会
12月4日(日)エコライフDAY2005・埼玉に参加協力
12月10日(土)セミナー「水を学ぼう」開催
12月16日(金)第3回川越市環境基本計画学習会・検討会
12月21日(水)法令研修会 テーマ「ダイオキシンを知る」
12月23日(祝)まち美化運動「市街地クリーンウォーク」 本川越駅、クレアモール周辺
2006年1月1日(祝)かわごえ環境ネット会員通信第21号発行
1月5日(木)第4回川越市環境基本計画学習会・検討会
1月19日(木)第5回川越市環境基本計画学習会・検討会
1月23日(月)「化学物質を考える県民の集い」にパネル展示で参加
1月27日(金)東京都日野市との交流懇談会
2月3日(金)第6回川越市環境基本計画学習会・検討会
2月13日(月)茨城県筑西市との交流懇談会
2月17日(金)第7回川越市環境基本計画学習会・検討会
2月25日(土)第4回かわごえ環境フォーラム(参加150名)
3月1日(水)JICAによるASEM研修において小瀬理事長がかわごえ環境ネットの活動状況を報告
3月15日(水)法令研修会 テーマ「自然エネルギー発電の現状と将来」
3月17日(金)第8回川越市環境基本計画学習会・検討会
3月25日(土)第5回仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動
3月25日(土)・26日(日)つるがしまボランティア・市民活動フェスタにパネル出展

【会議】
理事会 12回開催
広報委員会 10回開催
社会環境部会 12回開催
自然環境部会 12回開催
環境学習支援委員会 1回開催

2.総括
 2005年度は、大きく2つの事項についてテーマと目標を掲げて活動を行った。
 一つめの「かわごえ環境ネットの長期ビジョン策定に向けた活動」については、第三次川越市総合計画の「環境関連に関する報告会ならびに意見交換会」を7月に開催し、会員からの意見を収集した。また、2006年度中に制定または策定が予定されている「(仮称)川越の良好な環境を保全する基本を定める条例」と「(仮称)第二次川越市環境基本計画」に対する提言及び提案をとりまとめるための勉強会・検討会を開催した。また、検討結果をもとに「(仮称)川越市環境基本条例の制定に関する提言書」をまとめ、川越市に提出した。
 二つめとして、本会全体のテーマとして掲げている『かわごえの環境の環(わ)を「太く」「大きく」「さらにつなげる」』について、大きく3つの目標を掲げて活動を行った。
 第1の「かわごえの環境の環(わ)を太く」する活動では、専門委員会活動を発展させた全体事業として、まち美化運動を取り上げ、郊外と市街地における清掃活動とごみ組成調査を行った。また、水循環を取り上げ、2月に『循環型社会形成シンポジウム「地域の水循環を考える 川越からの情報発信」』を開催した。
 第2の「かわごえの環境の環(わ)を大きく」する活動として、本会の活動を紹介するポスターの作成を行った。また、5月に開催された「第13回環境自治体会議東海村会議」において、リスクコミュニケーションの取り組みについて理事長が話題提供を行うとともに、1月に埼玉県が開催した「化学物質を考える県民の集い」などのイベントにポスター出展することで、対外的な広報に努めた。
 第3の「かわごえの環境の環(わ)をさらにつなげる」活動として、2月に「第4回 かわごえ環境フォーラム」を開催し、市民、団体の環境活動の発表の場を作るとともに、『かわごえ環境活動報告集』を取りまとめ、川越市における環境活動の記録を集積した。また、川越市が発行する『かわごえの環境(第8号)〜川越市環境基本計画年次報告書〜』へ、パートナーシップ型活動の現状を報告した。
 本会と関連する団体との活動として、6月に、荒川流域ネットワークが主催した「荒川流域一斉水質調査」と、新河岸川水系水環境連絡会が主催した「身近な川の一斉調査」に参加した。また、11月の「アースデイ・イン・川越2005」の実行委員会に参画するとともに、会員団体とともに出展した。同月には、パイオニア株式会社が主催する「環境コミュニケーション」に参加し、住民と事業者のパートナーシップ形成に対して協力した。さらに、「つるがしま環境ネットワーク」の主催する事業への参加及び連携を行った。

3.広報委員会
(1) かわごえ環境ネット会員通信は、第18号から第21号までの4回発行した。また、メールニュースは、Vol.31(2005年4月5日)からVol.42(2006年3月1日)の12回、メールでの配信とともに、印刷して会員に送付した。
(2) 対外的な情報発信を請け負う広報委員会であるが、人材不足が課題となっている。今後、広報委員を増員するとともに、作業の効率化を図ることが課題である。

4.社会環境部会
(1) 2005年度の社会環境部会は、総会で決められた事業計画をテーマ毎に推進担当を置いてすすめることとし、部会の「事業計画行動表」を作成して、毎月第3水曜日の定例会で調整しながら事業活動を展開した。一方、かわごえ環境ネット全体で取り組む事業および市内の環境関連イベントには、地球環境、生活環境の部会担当分野を中心に積極的に参画し、パートナーシップの形成につとめた。特に、本会が後援した環境保護と国際交流が目的のアースデイ・イン・川越2005においては、部会から送り出した実行委員の活動が高く評価された。
(2) テーマ別事業の主な実施状況は次のとおりである。(1.主な事業参照)
1. 環境に関わる法令等の研修は、「京都議定書を読む」「ダイオキシンを知る」「自然エネルギー発電の現状と対策」をテーマに3回の研修会を開催した。なお、この研修は、通算10回を数えることになり、とりあえずシリーズを終了することとした。
2. 地球温暖化防止対策については、パソコンの利用によるオリジナル環境家計簿の試作品を市内の環境イベントで紹介し、環境家計簿の普及を図った。なお、この環境家計簿については、次年度も継続していくことにしたい。
3. 廃棄物減量化とリサイクルでは、行政からの出前講座で「かわごえのごみ事情」を学習し、これからの対策について検討を続けることとした。
4. まち美化運動の推進は、市内郊外と街中においてそれぞれ1回、クリーンウォークを実施し、ポイ捨てごみの実態を調査した。
5. 市民向けセミナーとしては、アースデイ・イン・川越2005への出展に関連した、「水を学ぼう」を開催した。

5.自然環境部会
(1) 2004年度から継続されてきた 1.残された自然の保全 2.水辺環境の保全と再生の2本柱の活動も回を重ねることで成果が上がってきた。特に川越市河川課との協働による湧水路の多自然型護岸工事は大きな成果となった。
課題としては幅広い参加者の増加や近隣住民との協力など、「相互理解」を深める為の活動をどの様にしていくかが難しい所である。
(2) 具体的な活動は次の通りである。
1. 「(仮称)川越市森林公園計画地」では、2005年5月から「森のさんぽ道」がオープンしたのに合わせて6月に昆虫の観察会を開催した。
近隣緑地保全地見学会は、武蔵丘陵森林公園と寄居町のトンボ池を視察した。川越での活動のヒントになる見学会となった。
2. 「仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動」は川越市公園整備課の協賛で5回開催し、毎回30名近い方々の参加を得て、植物や鳥類や昆虫などの観察と外来植物の駆除や池の水質浄化、調査などの保全活動を実施した。
「湧水探訪会」は10月初めに下新河岸から新河岸川に沿って下り、寺尾調整池を探訪した。湧水が多く希少な水生植物も多いのが確認された。
希少魚、「ミヤコタナゴ、ムサシトミヨの生息地を訪ねて」の勉強会は滑川町のエコミュージアムセンターと熊谷市久下の元荒川やムサシトミヨ保護センター、久下小学校などを訪問し絶滅の危機に晒された希少な自然や生き物たちを護っていくことがいかに大変なことか痛感した。また、むかし川越にも生息していたこの希少魚復活活動のステップとしてのよき勉強になった。
「笠幡地区(仮称)霞湧水路の多自然型護岸工事」は、提案した日本古来の粗朶工法を応用した多自然型護岸方法をもとに、川越市河川課と検討を重ね、06年3月の初旬に第一期工事分のビオトープ池と湧水路の一部が終了した。保護していた生き物たちの放流や近くの水路からのショウブの移植も行った。これは川越市の河川事業に本会が計画段階から協働した初めての実績となった。

6.環境学習支援委員会
 8月1日に環境学習支援委員会が開かれ現状や展望が話し合われた。
ホームページに昨年作成したパンフレットを掲載し、情報提供を行った。また、川越市シニアカレッジ「ふるさと塾」や北公民館講座における環境学習支援を行った。