2006年度事業計画

2006年5月20日に開催された2006年度総会で承認された2006年度事業計画です。

1.2006年度のテーマと目標
 2004年度から掲げている『かわごえの環境の環(わ)を「太く」「大きく」「さらにつなげる」』というテーマを引き続き推進していく。そのために、本会が行う活動を、市民、事業者、民間団体、行政の協働でさらに推進するための組織体制及び連絡体制を整備するとともに、川越市が実施する環境関連施策や、事業者や民間団体が実施する環境活動とのさらなる連携を図っていく。また、特に団塊世代の新たな人材を開拓するための、積極的な広報とイベントの開催に努める。

2.全体事業
(1) (仮称)第二次川越市環境基本計画の策定に対応して、将来世代にわたり地球全体および川越市が持続的に発展していくためのビジョンと、川越市における市民・事業者・民間団体の各主体が取り組むべき具体的な行動指針(ローカルアジェンダ21)の内容を検討する。
(2) 本会が主催する全体事業として、第5回かわごえ環境フォーラムを2月に開催し、市民、団体の環境活動の発表の場を作るとともに、『かわごえ環境活動報告集』を発行し、川越市における環境活動の記録を集積する。
(3) 民間団体が主催する事業への連携として、「アースデイ・イン・川越2006」の実行委員会に参画するとともに、本会会員とともに出展する。また、荒川流域ネットワークが主催する「荒川流域一斉水質調査」、新河岸川水系水環境連絡会が主催する「身近な川の一斉調査」、埼玉県と埼玉県地球温暖化防止活動推進センターが主催する「エコライフDAY2006・埼玉」への参加を組織的に行う。その他、各団体が主催する環境活動についての情報収集及び情報提供を積極的に行っていく。
(4) 事業者が市民等に対して行う環境コミュニケーションの開催を呼びかけるとともに、開催に際しての必要な協力を行う。また、今後の事業者の環境活動に関する本会としての組織的な推進方法について検討を行う。
(5) 環境パートナーシップ組織との連携として、つるがしま環境ネットワークとの交流を引き続き推進するとともに、周辺市町における組織との交流を推進していく。また、全国で先進的な活動を行っている組織との情報交流を行っていく。
(6) 2010年に予定されている、本会の設立10周年記念事業に向けての検討を行う。

3.広報委員会
(1) 理事会や事務局、各専門委員会との連携をさらに強化して、本会の活性化を果たしていく。従来は会員への情報伝達が中心であったが、対外的な情報発信の重要性を認識し、市民啓発も視野に入れた広報活動を展開していく。その中で、これまで発行してきた会員通信やメールニュースの位置づけを再検討していく。
(2) インターネットでの情報発信の重要性をふまえ、ホームページのさらなる充実を図る。その中で、理事会や専門委員会による直接の記事の投稿や、会員サービスとしてのホームページスペース(ブログ)の提供を行い、情報発信の効率化を図る。
(3) 組織の役割をわかりやすくまとめ、本会の理解と入会に寄与するパンフレットの作成を、関係者との協力により進める。

4.社会環境部会
(1) 社会環境部会は、地球環境問題からまち美化問題までを取り上げ、市民啓発活動や実践活動を幅広く展開し、成果を上げてきている。一方、テーマがあまりにも大きく、問題解決に至る糸口を見つけるのも難しいといった反省点もあり、本年度は地に足をつけた事業活動、すなわち参加しやすい雰囲気づくりとコミュニケーションの円滑化をさらに図り、会員全員の参画を推進する。
(2) 「環境月間」「地球温暖化防止月間」「省エネ月間」等に呼応したイベントや啓発運動を、年間スケジュール(行動表)に取り入れ活動する。また、他の環境団体等が開催するイベント、研修会等には部会としても積極的に参加していく。これらの事業活動により、行政、市民の橋渡し役として川越市環境基本計画の推進に関わり、また、活動を通じて会員の増強を図り、かわごえ環境ネットの環を大きく広げていくことを目指す。
下表に主要な事業計画を記す。

2006年度 社会環境部会主要事業計画
地球温暖化防止対策
<1> 環境家計簿の普及---'06/6-
<2> 県エコライフDAY2006・埼玉への参加---'06/6・06/12<温暖化防止月間>
<3> 省資源、省エネルギー関連施設の研修---'07/2<省エネ月間>
廃棄物減量化の現況把握---
<1>環境家計簿の普及---'06/6-
<2>家庭ごみの分別とリサイクルの検討---'06/6-
<3>リサイクル関連施設の研修---'06/8
まち美化運動の推進
<1>クリーンウォーク---'06/6-
<2>ごみゼロ運動の検証---'06/5,'06/10
<3>クリーン川越市民運動の活性化---'06/6-

5.自然環境部会
(1) 本年度も昨年度に引き続き、1.残された平地林の保全 2.水辺環境の保全と再生の二本柱で取り組んで行くが、今まで以上に行政との協働の幅を広げ、深めて行きたい。また、一人でも多くの会員の参加と地域住民への働きかけも引き続き取り組んでいくこととする。
(2) 1.の残された平地林の保全は、「(仮称)川越市森林公園計画地」での昆虫や植物などの自然観察会を4回計画している。また、くぬぎ山地区での自然再生事業に関する情報提供と活動についての話し合いを進めていく。
 2.の水辺環境の保全と再生は、仙波河岸史跡公園での自然観察や保全活動を引き続き進めるとともに、湧水の渇水期対策としての井戸の掘削を実現し、希少魚の復活やホタルの棲める環境づくりを行政、市民団体、地域住民と連携して進めていきたい。
 また、多自然型護岸の推進活動は、第二期(仮称)霞湧水路の工事着工と新たに、(仮称)西部用水路の多自然型護岸化の実現に向け、行政との協働を進めていく。さらに今年度は、水循環の改善による湧水の復活や水辺の生き物たちの保全と復活に向けて、湧水探訪会だけでなく、雨水浸透など湧水の復活を進めるための活動や勉強会なども行政と連携していきたい。
 下表に主要な事業計画を記す。

2006年度 自然環境部会主要事業計画
2006年4-5月
●笠幡、西部排水路の生き物調査と近隣湧水路の水質調査(多自然型護岸工事予定地)
●(仮称)川越市森林公園計画地、観察会[5/27(土)]
6月
●第11回、仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動[6/3(土)](野鳥観察、外来植物駆除、水質浄化と水質調査など)
●仙波河岸史跡公園におけるミドリシジミの生息調査
7月
●勉強会(ホタルの棲める環境づくり)[7/7(金)](仙波河岸史跡公園での現地指導も予定)
●第12回、仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動[7/15(土)](昆虫観察、外来植物駆除、
水質浄化と水質調査)
●(仮称)川越市森林公園計画地、観察会[7/23(日)]
9月
●第13回、仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動[9/16(土)](植物観察、外来植物駆除、
水質浄化と水質調査など)
10-11月
●湧水探訪会[10/7(土)](小畔川沿い湧水探訪予定)
●(仮称)川越市森林公園計画地、観察会[10/22(日)]
●見学会[10/31(火)](万葉植物園、水生植物園)
12月
●第14回、仙波河岸史跡公園自然観察会及び保全活動[12/2(土)](野鳥観察、外来植物駆除、水質浄化と水質調査など)
2007年1月
●(仮称)川越市森林公園計画地、観察会[1/28(日)]
2月
●勉強会 (雨水浸透と湧水復活活動の体験談)[2/9(金)](小金井市、下水道局へ講演依頼予定)
3月
●(仮称)霞湧水路とビオトープ池の生き物調査(一年経過観察)

6.環境学習支援委員会
 環境学習支援は、個人・団体・事業者それぞれで学校や公民館の依頼を受けて行われており、委員会の介在がなくとも軌道に乗っていると思われる。また、学校教育においての総合的な学習の時間が見直しの情勢にあり、今後、授業時間数や内容が縮小される可能性がある。
 これらの状況を踏まえ、本委員会は活動を休止し、支援依頼があった時は対応を検討する。また、ホームページを用いた環境学習支援に関する情報発信を充実させていく。