かわごえ環境ネット会員通信第23号(2006年7月1日発行)

会員通信第23号(2006年7月1日発行)(PDF版)

<内容>

  • かわごえ環境ネット総会と懇親会を開催
  • 環境月間行事でポスター展
  • 新理事の抱負
  • 理事会・専門委員会の活動報告(2006年4月〜6月)
    • 理事会
    • 社会環境部会
    • 自然環境部会
  • その他の話題
    • 「(仮称)川越の良好な環境を保全する基本を定める条例」9月市議会提案で最終調整中
    • 川越市環境基本計画の改訂
    • 「路上禁煙・ポイ捨て禁止条例」12月議会に提出で作業中
    • 新清掃センター建設計画の動き
    • 屋上壁面緑化対策スタート
    • 「アースデイ・イン・川越2006」は鏡山酒造跡地で10月1日(日)に開催
    • 川越緑のサポーターが「さいたま環境賞」を受賞
    • 「伊佐沼の鳥風景」が出版されました
    • 「菅間緑地」ムサシトミヨ生息施設への検討視察がありました
    • 平成18年度第1回ごみゼロ運動(通算47回目)の結果
    • 川越ケーブルテレビの団体活動紹介の企画について
  • 会員団体の7月〜9月の行事予定
  • 編集後記

■かわごえ環境ネット総会と懇親会を開催
 かわごえ環境ネット2006年度総会が、5月20日(土)午前10時から川越市博物館視聴覚ホールで開催されました。当日は、当会会長の舟橋市長も出席し、環境市長としての抱負を述べました(写真)。
 懸案となっている「新清掃センター建設」「(仮称)川越の良好な環境を保全する基本を定める条例の制定」「第二次川越市環境基本計画の策定」「路上禁煙・ポイ捨て禁止条例の制定」などとあわせ、1%節電、屋上緑化などの地球温暖化対策への取り組みなど、重要問題の山積する状況を語り、かわごえ環境ネットの協力を要請しました。
 次いで仲井謙介氏を議長に選出、総会議案の次第にそって議事が進められ、理事会の原案どおり承認されました。次いで新理事候補が承認され、新理事が一列に並んで紹介されました。休憩のあと、理事による理事長と副理事長の互選の結果が照会されました。その後、新年度事業と予算の審議を行い承認されました。
 あわせて、かわごえ環境ネット10周年記念事業の基金設置が了承されたのを機に、早急に体制整備への意見が提起され、11時45分に総会が終了しました。
 次いで市民会館前の「どんぐりの樹」で懇親会が開催され、前・新理事らを中心にネットの活性化に向けての意見交換がなされ、午後2時小瀬理事長の一本締めで散会しました。

■環境月間行事でポスター展(武田侃蔵)
 6月は環境月間で、全国で環境意識の啓発行事がくり広げられました。川越市でも、市内小中学校に「環境啓発ポスター」を募集し、入選作品の展示会が6月17(土)・18(日)の両日、西文化会館ロビーで行われました。
 応募作品は643点で、市内12小学校と18中学校が参加しました。入選作品は58点で地球温暖化問題から、緑の大切さ、水の貴重さ、ゴミの分別など、環境意識の高さがうかがえました。

■新理事の抱負
小瀬 博之
(理事長・広報担当) 
引き続き理事長を務めます。より多くの市民・民間団体・事業者が参加できる事業をみなさんといっしょに推進します。また、行政施策への市民、民間団体、事業者の参加を呼びかけます。

村上 正明
(副理事長・企画担当)
川越環境基本条例が制定され、新たな環境基本計画ができ、かわごえ環境ネットも新しい方向性を見出す重要な2年間になると思われます。会員の皆様とともに努力してまいります。

横山三枝子
(副理事長・渉外担当)
民間の生活クラブ生協で、消費者の啓発につとめています。社会・自然環境はすぐには変わらないので、10年・20年後を想像してじっくりと多くの人と協力し環境活動に努めます。

渡辺 利衛
(社会環境部会代表)
執行部の一員として責任を感じます。今年度の事業目標に対しタイムリーな活動を進めます。情報の共有化と会員のコミュニケーションを図り、信頼関係を深め、会の活性化を図りたい。

大辻 晃夫
(自然環境部会代表)
前期につづいて、川越の残された自然環境の保全と再生活動に、微力ながら頑張りたいと思っています。会員とそのつながりから、協力の輪が広がり、一層のご支援をお願いします。

笠原 啓一
(渉外担当)
本会設立以来の理事を務めていますが、最初の情熱を盛り返し、新しいことにも挑戦して参りたい。環境問題は生まれてから死ぬまで関わっています。一歩一歩着実に活動しましょう。

原嶋 昇治
(社会環境部会副代表)
川越の環境は誇れる状況にあるのだろうか。ごみ問題も抜本的な対策はないようだ。行政、環境推進員協議会と連携し、市民が真剣にごみ減量活動に取り組むシステム作りを目指したい。

稗島 英憲
(自然環境部会担当)
埼玉県生態系保護協会会員として、自然保護に貢献したい。自然の生態系の魅力を、河畔林や雑木林などに触れて自然の大切さを実感し、一人でも多くの人に保護運動に参加して欲しい。

船橋 一夫
(企画担当)
東京電力の環境担当として、川越市の望ましい環境像の実現に努力します。エネルギー供給の事業者の立場から、地球温暖化防止につながる情報を提供し、啓発に精力的に取り組みます。

武田 侃蔵
(広報委員長)
この2年間は川越市の環境問題にとって画期的な時期になります。条例に魂を吹き込み、市民との協働の成果が上がるように広報の充実に努めます。皆様の応援を心からお願いします。

金子 晃
(広報担当)
巨樹古木・緑のサポーターで、地球温暖化防止の森林再生・保守とエコライフ活動を推進し、昨年度の「さいたま環境大賞」を受賞。広報担当として情報発信に工夫を加えて行きます。

根岸 孝司
(総務担当)
2006年は、かわごえ環境ネットからも提言のあった環境基本条例やポイ捨て禁止条例を制定するとともに、第2次川越市環境基本計画を策定し、新たな環境行政のスタートの年にしたい。

■理事会、専門委員会の活動報告(2006年4月〜6月)

●理事会(武田侃蔵)
 第68回理事会は4月26日(金)に、第69回理事会は5月9日(金)に行われ、定期総会に向けての議題を優先に審議しました。
 第70回理事会は,所用のため欠席した2名を除き10人が出席、6月23日(金)午後6時から行われました。理事長提案による「理事会の運営方針・検討課題について」の試案をもとに検討しました。とりあえず理事の分掌を明確にし、次のようにしました。

  1. 広報(武田、金子、小瀬)
  2. 企画(村上、船橋)
  3. 自然環境部会(大辻,稗島)
  4. 社会環境部会(渡辺、原嶋)
  5. 渉外(横山、笠原)
  6. 総務(根岸)
 次に、専門委員会として企画委員会(担当:村上、船橋)、(仮称)かわごえアジェンダ21検討委員会(小瀬)、アースデイ・イン川越2006検討委員会(武田、村上、仲井、横山)、第5回かわごえ環境フォーラム実行委員会(横山)の設置を決めました。
 また、懸案の広報体制の強化・充実については、広く委員の参加を呼びかけ検討を進めることとしました。

●社会環境部会(武田侃蔵)
 今年度第1回の部会が4月19日に開催され、新年度の体制と活動目標を決め、総会への提案原案を了承しました。新体制は、部会代表に渡辺利衛、副代表に原嶋昇治、会計に金子大蔵、書記に武田侃蔵がなりました。行動計画も、地球温暖化対策、ごみ減量化対策、まち美化対策の3本に絞り、担当者も決め、ネット会員の協力を求めることとしました。
 第2回は5月17日(金)に開催され、かわごえ環境推進員協議会の小野浩新会長より、かわごえ環境ネットとの連帯の熱い呼びかけがありました。第3回は6月21日(金)に開き、新清掃センター、エコライフ2006などの報告等とともに、「その他プラ容器」の分別収集の経緯と実情についての報告と討議が行われ、ごみ減量の重要さを再認識しました。

●自然環境部会(大辻晃夫)
 「自然環境部会」では4月14日、5月12日、6月9日に部会が開催されグループ活動状況の報告、今年度活動計画の具体的な日程や進め方などの討議を行いました。また、6月4日(日)には荒川流域一斉水質調査に参加しました。
 「残された平地林の保全グループ」では5月27日(土)に(仮称)川越市森林公園計画地で自然観察会を開きました。
 「水辺の自然の保全と再生グループ」では、6月3日(土)に仙波河岸史跡公園で恒例の観察会と保全活動を開きました。今回は、埼玉県生態系保護協会川越・坂戸・鶴ヶ島支部の稗島さんが講師となり、鳥と植物の観察を行いました。保全活動はEM菌による池の水質浄化活動と水質調査、そして外来植物の駆除作業を行いました。6月21日(水)には同公園で、希少種で県の蝶でもあるミドリシジミの生息調査を蝶の専門家の松本さんをお招きして実施しましたが、残念ながら捕獲確認までには至りませんでした。4月6日(木)には、今年度末ごろより始まる笠幡地区、西部用水路の護岸工事について市の河川課と多自然型護岸化への要請や工法の提案など話し合いました。

■その他の話題

●「(仮称)川越の良好な環境を保全する基本を定める条例」9月市議会提案で最終調整中(武田侃蔵)
 条例よりも行動計画を優先させて環境問題に取り組んできた川越市も、グローバルな地球温暖化対策から、足元のポイ捨てゴミ問題まで、市を取り巻く施策の多様さをかかえた、現状にふさわしい環境基本条例作りを進めてきましたが、9月議会提出を目標に、関係部との最終調整に入りました。
 かわごえ環境ネットの提言や、市民からのパブリックコメントによる意見を参考に、環境都市川越にふさわしい格調高い前文をもとに、他市のモデルとなる内容だと期待されております。

●川越市環境基本計画の改訂(武田侃蔵)
 平成18年度からスタートした第3次川越市総合計画、及び「(仮称)川越の良好な環境を保全する基本を定める条例」の制定等と足並みを揃え、川越市環境基本計画の改訂作業が進められてきました。かわごえ環境ネットも提言をしましたが、第二次川越市環境基本計画(素案)が6月30日の環境審議会に提出されました。今後3〜4回の審議を経て、11月の成案化を予定しています。

●「路上禁煙・ポイ捨て禁止条例」12月議会に提出で作業中(武田侃蔵)
 埼玉県の条例で「散乱ゴミの防止」をうたい、違反者に2万円の罰則つきの条例がありながら、事態は改善されておりません。特にタバコの吸い殻の多さに、川口市を皮切りに、志木,和光、新座,朝霞、所沢、熊谷の各市が路上喫煙禁止の条例を作りました。川越市でも12月議会への提出を予定し、実態調査、モデル地区作りに対する自治会、商店会等の意向調査などを進めております。

●新清掃センター建設計画の動き(武田侃蔵)
 建設が急がれながらも、機種選定の透明さと、市民とのコンセンサスを図る試みがうまくかみ合わない中で、市議会への中間報告が6月2日に、議会冒頭で行われました。専門委員会での評価項目、評価基準についての検討も終わって具体的な技術審査に入り、今後8月中旬までに2回の審査で最終発注仕様書の確認を予定しています。
 近隣住民の関心を集める「生活環境影響調査」については、条例に基づく公告・縦覧を行い、あわせて住民説明会の開催を予定していると報告がなされました。
 議会の質問でも、財政難のなか施設の経済性の観点から、焼却炉が3炉か2炉か、ダイオキシンの規制値が0.005か0.01でもよいのかなどが質問されました。
 また、メーカーの大半が談合疑惑の渦中にあって、適正な入札ができるかなどが提起されました。
 安全で経済的な焼却炉は、市民のごみ分別とごみ減量への確実な協力なくしては達成できない課題であり、市の毅然とした姿勢と市民啓発の努力が望まれています。

●屋上壁面緑化対策スタート(武田侃蔵)
 地球温暖化とともに、ヒートアイランド問題も都市の悩みとしてクローズアップされてきました。川越市では、緑を増やす運動を助成するのにあわせ、建物の屋上や壁面の緑化も助成することとしました。モデルとして川越小学校の壁面緑化がなされていますが、今後は民間のビルなどにも広まることが期待されています。実施は10月からで今年度は200万円の予算が計上されています。

●「アースデイ・イン・川越2006」は鏡山酒造跡地で10月1日(日)に開催(武田侃蔵)
 市民の環境意識の啓発とともに、国際交流の催しも加えた「アースデイ・イン・川越2006」のイベントは、昨年から市の中心部の鏡山酒造跡地で開かれています。今年も10月1日(日)に同じ場所で開催されます。参加者の世代の幅も広まり、賑わいが予想されます。

●川越緑のサポーターが「さいたま環境賞」を受賞(金子晃)
 埼玉県では、平成11年より「さいたま環境賞」を設定、地域の環境保全に取り組み、活動に尽した県民、団体、を対象として「県民大賞」の表彰を行なっています。
 平成17年度は第7回となり、川越緑のサポ―ターが受賞した。「さいたま環境賞」には、県民大賞と彩の国エコアップ大賞があります。
 県民大賞は、河川、緑地等の保全活動・環境学習等の環境保全意識の高揚に資する活動等を行っている団体、県民に贈られます。彩の国エコアップ賞は、事業活動に伴う環境負荷の低減に資する活動を行った企業が対象です。川越緑のサポーターは設立以来、荒廃した雑木林の再生・保全活動を続けています。
 また、地域の福原中学生に対して、社会体験事業「雑木林の再生と保全」のボランティア活動を体験させ、環境学習の実践も行なっており、これらが高く評価されました。

●「伊佐沼の鳥風景」が出版されました(金子晃)
 かわごえ環境ネット理事(初代理事長)笠原啓一さんが、長年観察してきた伊佐沼の四季を通じた鳥風景を、誠に軽妙に書き表し出版しました。
 川越の自然を鳥の観察から想いを広げ、雑木林の鳥と昆虫、花に至るまで鋭く心優しい目での観察記と、鳥の生態がカラー写真にも表されています。
 表紙の写真、子どもを乗せたカイツブリ親子の姿は、心安らぐ鳥風景です。川越の自然を愛する方々の必読書になります。
 数少ない自主出版なので書店には置いていません。入手には、著者へ直接申し込みが必要です。
 平成18年5月発刊  価格1冊1,500円、送料160円 問い合わせ:Tel./Fax.049-222-0957

●「菅間緑地」ムサシトミヨ生息施設への検討視察がありました(金子晃)
 川越市の北部、菅間地区にある菅間緑地は、平成9年5月に開設された野鳥観察ができる施設です。広い屋敷跡地で池もあり、水鳥が住み自然を良く残した緑地となっています。
 ここに県の魚に指定されているムサシトミヨの生息地候補として、埼玉県みどり自然課、野生生物担当者が大辻自然環境部会長の案内で5月下旬に視察を行いました。貴重生物保護の菅間緑地への助走になることを期待します。
 なお当日は、仙波河岸史跡公園、仙波弁財天の湧水、大袋の入間第二用水路も併せて視察を行いました。

●平成18年度第1回ごみゼロ運動(通算47回目)の結果(武田侃蔵)
 5月28日、時々小雨の降るあいにくの天気で、今年のごみゼロデーを行いました。参加取りやめの地域が多く、昨年の3分の1の約30トンの収集量でした。参加団体は232、参加者は51,748人の届けがありましたが、実働は少なかったようです。秋の第2回目に期待しましょう。

●川越ケーブルテレビの団体活動紹介の企画について(武田侃蔵)
 川越ケーブルテレビの新しい企画として、環境活動をしている民間団体を紹介する番組を企画したので、かわごえ環境ネットの会員の方々を活用してほしいとの申し出がありました。
 毎月1団体を取り上げ、月10〜15分程度の放映となります。収録は原則として月1回で、団体の活動現場か、川越ケーブルテレビスタジオで行い、時間として半日程度を要するとのことです。希望の団体は、7月31日までにネット事務局までお申し込み下さい。
川越市役所049-224-8811内線2612, Fax.049-225-9800

■会員団体の7月〜9月の行事予定(会員のみなさん 情報を事務局までお寄せください)

(財)埼玉県生態系保護協会 川越・坂戸・鶴ヶ島支部
問い合わせ先:笠原啓一 Tel.049-222-0957
●伊佐沼探鳥会(10:00・蓮見橋集合)
7月9日(日)/8月13日/9月10日(日)
●森林公園になる今福雑木林観察会
(9:00・川越南文化会館前集合)
7月16日(日)

NPO法人武蔵丘陵森林公園の自然を考える会
問い合わせ先:谷津弘子 Tel.049-224-9118
●森林公園かんさつ会 7月17日(祝)・8月26日(土)・9月5日(火)
●自然観察会 7月17日(祝)・9月10日(日)
●夜の観察会 8月26日(土)
●トンボ観察会 7月25日(火、要申込)

クリーン川越めざす会
問い合わせ先:武田侃蔵 Tel.049-222-0786
●「やめましょう!歩きタバコ・ポイ捨て・放置自転車」のゼッケンをつけて、まち美化啓発運動
7月4日(火)・13日(木)・22日(土)
8月8日(火)・10日(木)・26日(土)
9月12日(火)・ 14日(木)・23日(土)
(13:30川越駅東口アトレ横歩道橋下集合。クレアモールから一番街・市役所までクリーンウォーク活動をします。)
●市内中心部の清掃(第3日曜日午前9:30から2時間、本川越駅前交番横集合)
7月16日/8月20日/9月17日(日)は予定通り実施します。

●編集後記
 新理事の紹介と抱負をまとめましたが、会員の皆様方の熱烈な応援をお願い申し上げます。会長の舟橋市長や小瀬理事長のあいさつにもありましたように、今年は環境基本条例や環境基本計画の改定、新清掃センターと、環境問題に一家言を持つ環境ネット会員の率直な提言の機会が待たれます。(K.T.)
*会員通信とメールニュースの企画、取材、執筆、編集、そして、印刷、発送の手伝いをしてくれる広報委員を募集します。お手伝いできる範囲でけっこうです。気軽にご参加ください。会員のみなさんに声かけをしますのでよろしくお願いします。今後、広報委員会でもWord講習やデジカメ撮影テクニック、ブログ作成などの企画を検討していきたいと考えています。ぜひご参加ください。(H.K.)