川越の蝶を探しに行こう-市民調査にご協力を-

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 可憐ではかないイメージがある蝶ですが、日本には240種類が生息しており、川越でも50種類ほどが見つかっており、意外と身近な存在のようです。早春に林で作業をしていたら風にあおられた哀れな蝶をみました。横から見ると顔が伸びて長くなっているのでテングチョウであることが分かりました。

 このチョウは日本には1種類しかいない蝶ですが、林内や竹やぶの縁で見かけました。関心を持ってみると自然がより深くわかるようになりそうです。
 日本チョウ類保全協会によると、「チョウの29%が絶滅の危機」と言われ、この原因は他の野生生物と同じだそうです。チョウは地域の生態系の一員として存在し、野鳥などの餌となることから、これらの野生生物より先に減少傾向が現れるので「環境指標」としての役割を持っています。
 川越ではどうなっているのでしょうか。チョウの専門家の猪俣昇氏を中心に川越のチョウを1年間調べます。「チョウはチョット」という人でも観察を続けると"はまり"ます。卵→幼虫→サナギ→チョウと華麗に完全変態をとげて空に舞い上がるチョウ、空想の世界に私たちの思いを重ねてみませんか。そんなエレガントな観察です。さあ、チョウの世界にようこそ。

<関連資料>
川越市:あなたのまわりの蝶をお知らせください(平成25年度自然環境調査)(調査シートのダウンロード、電子申請ができます)