第13回かわごえ環境フォーラム(速報)

環境活動報告(ふくはらこどもエコクラブの発表)
環境活動報告(ふくはらこどもエコクラブの発表)

かわごえカフェ2015(粂原恒久先生の基調講演)
かわごえカフェ2015(粂原恒久先生の基調講演)

かわごえカフェ2015(司会を務めた飯島希理事)
かわごえカフェ2015(司会を務めた飯島希理事)

かわごえカフェ2015(会話の様子)
かわごえカフェ2015(会話の様子)

かわごえカフェ2015(会場の様子)
かわごえカフェ2015(会場の様子)

交流会 (1分間自己紹介の様子)
交流会(1分間自己紹介の様子)

今回は速報として、総括と午前の部「環境活動報告会」の概要をおしらせします。各部の詳報は、4月号でお伝えします。

総括

2月21日(土)第13回かわごえ環境フォーラムは、午前の部「環境活動報告会」に約100名、午後の部「かわごえカフェ2015」で約80名、夜の部「交流会」で約40名が参加し、無事終了しました。参加者のみなさま、長時間にわたりまことにお疲れ様でした。

午前の部「環境活動報告会」は、13回続く恒例の行事です。幅広い世代の発表があり、会場は10件の専門性の高い発表と質疑応答がありました。

午後の部「かわごえカフェ2015」は4年ぶりの開催となりました。「かわごえカフェ」に参加された方には、この行事の魅力を味わっていただけたと思います。川越でゴルフ競技が行われる2020年の東京オリンピックに向けて、「自然と調和する小江戸川越まちづくりを考えよう」というテーマは、日ごろから考えていることを発言できる話しやすいテーマだったと思います。

夜の部「交流会」は、飲食をともにしながら、さまざまな分野で活動する方が1分以内の自己紹介を行い、交流を深めることができました。

今回のイベントは、時間的制約の中でみんなが平等に発言の機会を与えられていたことからとても小気味よく進行できました。午前の部は10分、午後の部は25分×3ラウンド(話すのは基本的にまつぼっくりを持つ人だけ)、夜の部は1人1分という制約条件の中で発言したり人の話を聞いたりすることで、たくさんの情報が吸収できたのではないかと思います。

「かわごえカフェ」と「交流会」は4年ぶりの取組になりましたが、オリンピックイヤーである2020年までは毎年続けようという話も出ています。次回の開催日は未定ですが、おそらく2016年2月20日(土)に「第14回かわごえ環境フォーラム」を実施することになりそうです。今からスケジューリングしていただき、今回参加した方もできなかった方もぜひご参加ください。

最後に、協賛いただいたパイオニア株式会社、トーヨーケム株式会社、武州ガス株式会社、株式会社環境総合研究所、武州製薬株式会社、川木建設株式会社の6社、後援の川越市、会場を特別に無償でご提供いただいた特別協賛の東洋大学にこの場を借りて御礼申し上げます。

(かわごえ環境ネット理事長小瀬博之)

午前の部「環境活動報告会」の概要

年間の活動を発表してもらう午前の部は、市民・大学・かわごえ環境ネットの両部会から10の事例の報告がありました。

1.ふくはら子どもエコクラブ:見る・知る・行う地元のくらしと自然
15人の子どもが並んで元気でほほえましい活動を発表した"ふくはら子どもエコクラブ"は地域の自然と文化に結びついた環境教育の大事さを考えさせてくれます。

2.猪俣昇・過昌司:川越のチョウ-5年間の調査から
市民調査の5年間でチョウと環境の関係について少しずつわかってきています。

3.大久保彦:埼玉RDB3種とオオオニテングタケ
キノコの絶滅危惧種の紹介とオニテングダケが温暖化で北上しているとの情報提供でした。

4.増田純一・小瀬博之・田崎愛知郎(かわごえ里山イニシアチブ):持続性のある環境保全と里山保全を目指した田んぼ活動の提案!
田んぼに生きものの賑わいを取り戻す実践活動としての里山イニシアチブの報告は、田んぼの価値を再認識して農薬を使わないで消費者と農業者の連携をめざしています。

5.みなみかぜいきいき田んぼの会(川越生物多様性有機農法で地域づくりに取り組む会):田んぼ発いきいき地域づくり
みなみかぜいきいき田んぼの会の稲作風景をDVDにして見ることができ、子どもからお年寄りまでが楽しく様々な活動がビジュアルでよくわかりました。

6.小高稜太・黒田優・小瀬博之・椿光太郎(東洋大学):植物種によるグリーンカーテンの生育及び環境・心理的効果の比較
学生の発表は若い感性の卒論研究で環境との結びつきを考え、次世代の育成が期待できます。緑のカーテンの研究ではその効果だけではなく心理的な面から息長く続けられる観点の取り組みに興味が引かれました。

7.関根加奈・渡邊宗誉・小瀬博之・大場善次郎(東洋大学):大学と市民の協働による川越キャンパスの森林保全推進に関する研究
キャンパス内の雑木林を活用した森林施業では、地域住民との協働事業を展開して里山を保全する貴重な取り組みとなっています。

8.油井佳愛・小瀬博之・尾崎晴男(東洋大学):地域の協働と環境保全型稲作による耕作放棄地の再生
耕作放棄地からの回復では、笠幡地区で田んぼの復活を実践しています。水田雑草を抑制するのに米ぬかを用いての実験はほろ苦い結果となりましたが、暑い中の作業はこれからの人生に大切なことを教えてくれることでしょう。

9.社会環境部会:社会環境部会を中心とした活動
10.自然環境部会:自然環境部会を中心とした活動

最後はかわごえ環境ネットの社会・自然部会の報告で、1年間の膨大な活動を短い時間でまとめて報告してもらいました。

(過昌司)