2009(平成21)年度事業報告

 2010年5月16日に行われた2010年度総会で承認された2009(平成21)年度事業報告です。
 「1.主な事業」の項目を追加しました。(2010/07/13)

1. 主な事業

  • 2009年4月7日(火)月刊かわごえ環境ネット4月号No.030発行
  • 4月14日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 4月17日(金)第1回池辺公園植物調査
  • 4月26日(日)菅間堰アユ遡上作戦参加協力(荒川流域ネットワーク・荒川流域再生プロジェクト主催)
  • 5月1日(金)月刊かわごえ環境ネット5月号No.031発行
  • 5月11日(月)第2回池辺公園植物調査
  • 5月12日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 5月14日(木)第1回川歩き(オアシス付近の新河岸川)
  • 5月16日(土)第1回(仮称)川越市森林公園計画地自然観察会
  • 5月23日(土)2009年度総会川越市立博物館視聴覚ホールにて(出席33名・委任82名:計115名) 総会終了後、懇親会を開催(出席23名)
  • 5月27日(水)仙波河岸史跡公園植物調査・水質調査
  • 6月2日(火)月刊かわごえ環境ネット6月号No.032発行
  • 6月7日(日)NPO法人荒川流域ネットワークが実施した荒川流域一斉水質調査に参加協力 新河岸川水系水環境連絡会が実施した身近な川の一斉調査に参加協力
  • 6月9日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 6月10日(水)生ごみ資源化勉強会
  • 6月15日(月)第2回川歩き(社会・自然環境部会合同)南小畔川・北小畔川
  • 7月上旬「エコライフDAY2009・埼玉」夏のキャンペーンに参加協力
  • 7月1日(水)玉原高原「ブナと湿生植物の観察会」
  • 7月1日(水)月刊かわごえ環境ネット7月号No.033発行
  • 7月7日(火)クールアース・デーIN埼玉2009(埼玉県主催)に参加協力
  • 7月14日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 7月19日(日)夏の郊外クリーン活動(伊佐沼及びやすらぎのさと周辺)
  • 7月25日(土)小江戸川越打ち水風情2009に参加
  • 7月29日(水)月刊かわごえ環境ネット8月号No.034発行
  • 8月2日(日)第2回(仮称)川越市森林公園計画地自然観察会「虫の観察会」
  • 8月4日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 8月17日(月)池辺公園におけるハグロソウの保全活動
  • 8月18日(火)新座市のキツネノカミソリの群生地と妙音沢の湧水探訪会
  • 9月2日(水)月刊かわごえ環境ネット9月号No.035発行
  • 9月8日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 9月12日(土)第3回(仮称)川越市森林公園計画地自然観察会「キノコの観察会」
  • 9月14日(月)仙波河岸史跡公園植物調査・水質調査
  • 9月16日(水)かわごえエコツアー(川越市主催)に協力
  • 10月5日(月)月刊かわごえ環境ネット10月号No.036発行
  • 10月12日(月)「県民参加生き物モニタリング調査」第1回魚類調査
  • 10月13日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 10月17日(土)川越まつり清掃美化ボランティア活動(18日も実施)
  • 10月25日(日)2009アースデイ・イン・川越立門前への参加
  • 10月30日(金)月刊かわごえ環境ネット11月号No.037発行
  • 11月2日(月)ストップ温暖化SAITAMAフェアに展示参加(3日も参加)
  • 11月8日(日)さいたまエコフェスティバル2009に出展
  • 11月10日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 11月14日(土)第9回北公民館かんきょう祭りに参加
  • 11月20日(金)池辺公園における保全活動(キツネノカミソリの種子まき)
  • 11月26日(木)県民参加生き物モニタリング調査第2回魚類調査
  • 12月上旬「エコライフDAY2009・埼玉」冬のキャンペーンに参加協力(3月まで)
  • 12月2日(水)月刊かわごえ環境ネット12月号No.038発行
  • 12月8日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 12月16日(水)新河岸川新城下橋付近魚類調査
  • 12月23日(祝)歳末まち美化行動
  • 12月28日(月)月刊かわごえ環境ネット1月号No.039発行
  • 2010年1月13日(水)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 1月23日(土)川の再生交流会(埼玉県主催)に参加
  • 1月24日(日)野鳥の巣箱づくり
  • 2月2日(水)月刊かわごえ環境ネット2月号No.040発行
  • 2月9日(火)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 2月10日(水)「川越の自然めぐり」シリーズ(第1回)安比奈親水公園
  • 2月20日(土)第8回かわごえ環境フォーラム(参加91名)
  • 3月4日(木)月刊かわごえ環境ネット3月号No.041発行
  • 3月10日(水)(仮称)川越市森林公園計画地樹木調査
  • 3月13日(土)第9回「環境まちづくりフォーラム・埼玉」に参加協力
  • 3月17日(水)「川越の自然めぐり」シリーズ(第2回)西北部雑木林
  • 3月23日(火)リサイクル施設見学会
  • 3月27日(土)新河岸川広域景観プロジェクト景観フォーラム(埼玉県主催)に参加

会議

  • 理事会 12回開催
  • 広報委員会 12回開催
  • 社会環境部会 12回開催
  • 自然環境部会 12回開催
  • かわごえ環境フォーラム実行委員会 5回開催
  • かわごえアジェンダ21推進委員会 2回開催
  • 10周年記念出版会議 6回開催
  • 拡大企画会議 1回開催

2. 総括及び全体事業
 2009年度は、前年度に引き続き『市民・事業者・民間団体・行政の協働で川越市の望ましい環境像の実現をめざす』というテーマを目標に掲げて、8つの活動方針をあげて事業を行いました。総括及び全体事業に関する報告を次に示します。

(1)【積極的な行事の公開】社会環境部会・自然環境部会を中心に、公開行事を多く実施しました。積極的に公開行事を実施することによって、関心の高い市民・事業者・民間団体の賛同を得て、本会の会員数も増加しました。
(2)【市民・事業者等の環境活動を促進する事業の実施】10月25日に実施された「2009アースデイ・イン川越 立門前」、11月14日に開催された「北公民館かんきょう祭り」、3月13日に開催された「第9回 環境まちづくりフォーラム・埼玉」の実行委員会に参画して、それぞれの行事の実施に貢献しました。また、市民・事業者・民間団体・行政による環境活動の情報共有及び交流を目的とする本会主催行事「第8回 かわごえ環境フォーラム」を2月20日に開催しました。
(3)【10周年記念事業の検討及び関連事業の実施】10周年記念事業実行委員会を結成して、主要行事として「ワールドカフェ」、記念出版として(仮題)『川越の自然』を企画することを決め、これらの内容について検討及び調査を行いました。また、10周年のシンボルマークを制定して、事業の周知を図ることにしました。
(4)【かわごえアジェンダ21の推進】川越市環境行動計画「かわごえアジェンダ21」の『環境に配慮した行動チェックシート(市民編)』について、2008年度の結果を集計・分析・公表するとともに、市民を対象としたイベント及び講演会等において前年度に引き続いてチェックシートを実施しました。また、『平成21年度版 かわごえの環境(第3号)』の「市民・事業者の環境への取組状況」について、記事の構成の検討と執筆を行いました。
(5)【地球温暖化対策の推進】地球温暖化対策地域協議会としての具体的な事業を検討するともに、上記(2)で取り上げた行事のほか、『ストップ温暖化SAITAMAフェア』『さいたまエコフェスティバル2009』などの市民向けイベントへの出展や埼玉県版『環境家計簿』、『エコライフDAY』を実施することで、地球温暖化対策を推進しました。
(6)【会員サービスの充実】会員が気軽に参加できるサロンとインターネットを活用した新たな情報サービスについて、2010年度に具体的に実施する方向で検討しました。
(7)【教育機関との連携】第8回 かわごえ環境フォーラムにおいて、こどもエコクラブの発表を実施しました。また、学校との連携として、小学校の菜園づくりの支援を行いました。
(8)【流域団体との連携】荒川流域ネットワーク、新河岸川水系水環境連絡会などの民間団体と連携して、6月7日に「川の一斉水質調査」を実施しました。また、埼玉県の「新河岸川広域景観プロジェクト」に参画して、調査等を実施しました。

3. 広報委員会
 かわごえ環境ネットの月刊化を継続し、かわごえ環境ネットの活動のPRに努め、内外の認知度の向上に寄与しました。内容的に、スタッフの強化等が課題として残りました。また、ITツールを利用したホームページの活用、更新等の迅速化など、ITに詳しい人材補充による体制強化が望まれています。

4. 社会環境部会
 2009年度の社会環境部会は、前年度に続き「地球温暖化対策」「環境保全・資源化推進」「まち美化」の三本柱を主要課題に、「事業計画行動表」を作成し、毎月第2水曜日の定例会で調整しながら事業活動を展開しました。また、かわごえ環境ネット全体で取り組む事業及び市内の環境関連のイベント、埼玉県が主催するイベントには積極的に参加しました。特に地球温暖化対策関連イベントで、省エネ活動の発表や展示等を担当分野の会員が積極的に行い、関係者から高い評価をいただきました。
 一方、どこの自治体でも「ごみ減量・資源化促進」は共通の課題であり、その対策には市民の意識改革が必要であると言われています。そのための勉強会の開催や研修会への参加を進めるとともに、一般市民にも呼びかけて近隣市のリサイクル施設の見学会も行いました。
 まち美化では、ポイ捨てや路上喫煙防止の埼玉県や川越市の条例の啓発とともに、落書き消し等も行い、活動の幅を広げました。その他、埼玉県が呼びかけた「新河岸川広域景観プロジェクト」への参加、「2009アースデイ・イン・川越 立門前」の運営の応援、「第9回北公民館かんきょう祭り」の後援を行ってイベントの成功に寄与しました。これらのイベント会場で、かわごえ環境ネットの行動指針となっている「かわごえアジェンダ21」のチェックシート記入をお願いし、150名の市民の協力が得られました。

(1)地球温暖化対策関係
 「埼玉県エコライフDAY」のチェックシート記入による市民啓発運動を積極的に呼びかけるとともに、全公民館の協力を得て登録団体に配布・回収を依頼し、データの集計は社会環境部会で行い、川越市の参加数増加に寄与しました。毎年さいたま市で開かれている「ストップ温暖化SAITAMAフェア」に参加するとともに、川越水上公園で行われた「さいたまエコフェスティバル2009」にも積極的に参加しました。また、会員の松岡壽賀子さんのエコライフの実践と啓発活動に対して、経済産業省資源エネルギー庁主催による「省エネコンテスト」の「審査員特別賞」が与えられました。
(2)環境保全・資源化推進関係
 生ごみの堆肥化促進運動と落葉堆肥作り、そして家庭菜園の有機栽培教室の北公民館での指導を実施するとともに、「生ごみリサイクル交流会2009全国大会」に部会から3名が参加し、川越市の資源循環推進課職員も参加して問題点の共有化に努めました。また、生ごみ資源化の先進地であるNPO法人さやま環境市民ネットワークの関係者を呼んでの勉強会、さいたま市での「エコ・リサイクル交流会2009」への参加等、市民啓発活動を積極的に行いました。また、環境保全のための河川の清掃と浄化の活動を、南小畔川を中心に行いました。
(3)まち美化関係
 前年度に続いて、散乱ごみや路上喫煙の防止に関する埼玉県や川越市の条例の啓発活動を行いながら、市民参加の環を広げることができました。川越まつりにおいては、川越駅から市役所までの全域を、市民参加のもとに二日間にわたってクリーン活動を実施しました。その経験をもとに、協力団体の横の連絡、シルバー人材センターとの連携など、効果的なまち美化活動の進め方について主管の部局に提言しました。その他、毎月4回のグループ活動、「伊佐沼とやすらぎの郷周辺の郊外クリーン」「歳末の中心市街地クリーン」の活動に加え、「成人式会場クリーン」「公共掲示板等の落書き消し」等、会員の活動に協力しました。

5. 自然環境部会
 前年度に引き続き「平地林の保全や公園の自然を護る活動」と「水辺の自然の保全と再生活動」の二本柱をテーマとして展開しました。
 結果として、観察会や動植物調査と希少種の保護活動は計画通りに実施できました。しかし、雨水浸透対策の促進と湧水復活活動については、取り組み不足で進展できませんでした。具体的には、以下の通りです。

(1)(仮称)川越市森林公園計画地での観察会は自然観察(5月)、昆虫(8月)、キノコ(9月)の計3回開催し、植物調査は計13回実施しました。また、1月には野鳥の巣箱作りと設置活動を行いました。
(2)池辺公園での植物調査は計3回実施し、希少植物のキツネノカミソリの分布調査や種まきと移植などの保全活動を計4回実施しました。また、同じ希少植物のハグロソウを保全するための下草刈りを8月に実施しました。
(3)仙波河岸史跡公園での植物調査は自然環境パトロールと水質調査と併せて計3回実施しました。
(4)年度半ばより埼玉県からの委託業務として、「県民参加生き物モニタリング調査」に参加し、川越地区の野生の動植物の調査活動を実施しました。(仮称)川越市森林公園計画地では植物調査を、鯨井にあるなぐわし公園計画地周辺の湧水堀と安比奈親水公園周辺の水路では魚類の調査を実施しました。
(5)市外の自然観察会としては、7月に群馬県の玉原高原へ、8月には新座市のキツネノカミソリの群生地と妙音沢の湧水地をバスツアーで訪ねました。