地熱発電所見学記

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 この時期地熱発電が話題になっているので旅行の折、宿泊先から歩いて5分の所にある十和田八幡平国立公園内にある松川地熱発電所を見てきました。PR館には、案内人はいなくビデオとパネルだけでした。
 1966(昭和41)年10月に日本で最初の商業用として出力9,500kWで運転開始した。現在、1993年より出力23,500kWで運転され,一般家庭約5万世帯が使用できる電力を安定的に供給できるとのこと。
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 概要は、出力23,500kW、蒸気生産井11本(深さ859~1600m、抗径約21cm)安定的な蒸気圧を保つため、内1本は現在掘削中です。蒸気輸送管は、全長約2,300m、蒸気圧力3.5kg/cm2である。高さ46mの自然通風式冷却塔により復水器を通った蒸気を冷却し水槽にため河川水と混ぜて復水器に還し蒸気を冷却している。監視については、現在、約40km離れた雫石町内の地熱事業所から遠方監視制御を行っているとのこと。

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高さ46mの自然通風式冷却塔

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蒸気輸送管のエルボー式伸縮継手

 地熱発電は、クリーンで地球にやさしく、CO2の排出量も太陽光発電の1/3である。現在、日本の地熱発電所は20か所(千kW以上の施設)ほどあり、地熱発電設備容量は、535MW、全体の0.2%で、世界第6位とのこと。第5位のイタリアは、設備容量790MWで地熱発電設備割合は、1.0%とのこと。
 地熱発電所の建設には、調査から運転開始まで15年以上かかり、国立公園法やメンテナンスなど多くの問題はあるが、クリーンなエネルギーであるので、次世代のことを想うと計画を加速してもらいたいと思います。

つるし雲

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 台風一過、6月20日(水)7時25分 我が家の2階からめずらしい雲を発見。夢中でシャターを押した。富士山のみえる方向なのでかさ雲と判定した。しかし、富士山は、右にある鉄塔のところで、真上ではないので疑念を持った。この時期、ほとんど富士山は見えないし、富士山より手前にあると見た。ネットで調べてそれに近いものがあったので、渋々『笠雲』で納得した。
 夕方7時からのNHKのニュースで、「つるし雲」と言い、珍しいとのこと。早速、ネットで調べたところ、地震雲とも言われているとのこと。地震の予兆でなければいいのだが。一方、笠雲は、雨の前兆とされるが、つるし雲(離れ笠)は晴天の兆しという諺もあるようです。
(参考 中村和郎:雲と風を読む)
      自然は感動を与えてくれます。
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虫の話その4
 サンショウの木が丸裸にされた。かの幼虫10匹が育って行った。
丸裸にしても懲りずにやってきた成虫です。
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 唐突に始まりましたが,昨年との比較を記録に残すために東洋大学川越キャンパスと周辺の花だよりをおしらせします。
 今日昼ごろの吉田公園のソメイヨシノです。昨日の暴風雨を経て少しずつ咲いてきましたが,だいたい昨年と同様で1部咲きになるかどうかという状況です。
 今日はほどほどに暖かいので,もう少し咲くことでしょうが,見ごろはもう少し先になりそうな気候です。
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 川越キャンパスのソメイヨシノは若干咲くのが早く,この木は昨年も早めに咲いていますが,昨年より若干遅めの開花状況になっています。
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 昨年の4月4日の開花状況は,http://kawagoekankyo.net/member/000972.htmlをご覧ください。
 今はユキヤナギが満開の時期。
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 そうしますと,ソメイヨシノの満開はもう少し先になります。例年,ウワミズザクラの花見をしていますが,今年は授業もあるので4月30日(月)の振替休日にでも行いたいと思います。

虫のはなし その3

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ジョイフルの里山で、1cm位の糞虫を見つけた。
見つけたのは、小学3年生、こどもの観察力には驚かされることが多い。
散歩道のロープを支える杭の上で発見した。聞かれてコガネムシと答えたが、正式名称を調べたく、デジカメにおさめ、昆虫図鑑で確認したところ、センチコガネと判定した。間違っていたら、ご指摘ください。センチコガネの仲間には、オオセンチコガネがいるが、判別は難しいとのこと。センチコガネは、和名で雪隠黄金と書く、糞など食する。ファーブル昆虫記にあるスカラベ(フンコロガシ)とは違う種類だそうだ。森をきれいにしてくれる。写真で見ると、甲羅の輝きはすばらしい。自然に驚かされた一瞬でした。
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今一つ、アカスジキンカメムシ?の幼虫が、サワフタギの葉にとまっていた。デジカメで拡大して見ると赤いすじが入っていた。カメムシは臭いものだとしか思っていなかったが、カメムシの背中模様の世界はとても多様でおもしろい。
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話はかわるが、川越市内から、東京スカイツリーの見えるところを探していた。武蔵野線の北朝霞~西浦和の荒川鉄橋上で車内から確認できたが、そこは川越市内ではない。そこで新河岸川・新扇橋からは、見えるだろうと目安を立てた。その前に、久津間先生の案内で「崖っぷちを歩く:川越台地の地形と地質」を思いだし、近所の烏頭坂・熊野神社に行ってみた。崖からついに発見、当然、新扇橋からも見えた。35km以上は離れていると思う。烏頭坂付近は、標高20m位あり武蔵野台地・川越台とよばれ周囲を入間川・荒川のつくる低地に囲まれた舌状台地(ベロのような形で突き出しているので)にある。
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(2011年12月17日に投稿いただいた記事をホームページ担当,小瀬が2012年1月5日に掲載しました。)

たしか9月下旬のこと、門扉・ポスト脇に植えたホトトギスの葉裏にイモムシを発見。
一匹だったのでほっといた。例によって丸坊主、講演会の開催など重なって、忙しかったのでほっといた。
10月に入って、蛹をはじめて目にした。
蛹を指先で触ってみた。
からだをくねらせた。
いやだいやだしているようだ。
体操の内村選手がつり輪の演技をしているように。
その後、1週間すぎて、
目をやると、蛹に黒っぽいものが、しがみついていた。
翅を閉じた成虫、翅はよれよれ、胴体は紫褐色、
触覚の一部がのぞいていた。
枯れ葉に似せて。
蛹から成虫になったばかりで、動けないでいるのか。
小一時間して、新聞を取りに行った、
蛹のぬけ殻だけが、周りを見渡したが。
自然の不思議を目の当たりにした。
ホトトギスは丸坊主、ツボミはふくらんでいる。
来年もきっと寄ってくれるだろう。
ルリタテハ バンザイ
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もひとつ
川越森林公園計画地の里山で、ジョロウグモ発見。
デジカメで捕らえました。
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獲物を捕らえたジョロウグモ ♂♀

体長♀17~30mm、♂6~13mmとのこと
ご存知のようにメスの方が立派
名前の由来:意外なことが判明
古人は、ジョロウグモの姿を、雅やか、艶やかと感じ
当時、身分の高い女官の上臈(じょうろう)(辞典を引いください)
になぞらえ名づけたと

ネットの受け売りです

イモムシのはなし

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 5月の中旬、庭の「ホトトギス」がほぼ丸坊主になった所にルリタテハの幼虫を発見。ほっといたところ、蛹になったようで、幼虫は見当たらなかった。・・・写真A
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が、6月14日午後4時ごろ、飛んでいたルリタテハが垣根に留まった所を撮影できた。(成虫になったばかりで、とまって休んでいたようだ)・・・写真B
幼虫は、ここ数年「ホトトギス」を丸坊主にしている。
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 丸坊主といえば、ほっておくと5匹以上の幼虫がわがもの顔でサンショウを食べている。小枝で突っつくと角のように見える「臭角」をもたげ、サンショウの臭いを発する。
サンショウは、毎年新芽を摘んで佃煮を作っている。作ったあとなのでほっておく。
接写でアゲハの幼虫をよく見ると鮮やかである。これは、卵から1~4齢まであるという。・・・写真C
 そのほか、クロアゲハ、コミスジ、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウなどが飛来する。
 「ガ類」では、セスジスヅメ、オオスカシバ、ナシケンモン、スジモンヒトリなどの幼虫を庭でみかける。
 このように、家にいるだけで色々なイモムシに出会うことができる。
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 ガ類のイモムシは、よく見ると鮮やかである。ここに挙げたイモムシは、毒性はありません。毛虫だからといって毛嫌いしないでください。・・・写真D
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 私が見た最大のガは、玄関脇で発見したオオミズアオ(ヤママユガ科)です。10センチ近くありました。・・・写真E
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 幼虫は、旭橋近くの牛子川沿いのハンノキで観察できました。透き通るようでした。・・・写真F
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 県の蝶「ミドリシジミ」の幼虫には出会っていません。卵には出会いました。(秋ヶ瀬公園での観察会で)・・・写真G ハンノキを食性にしています。
 とりとめのないイモムシの話でした。(ルリタテハ以外は、ここ数年まえの写真です)

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今福の雑木林で5月24日オオタカの食痕を見つけました。今年はこれで4回目で、昨年も営巣し巣立ちしているので、今年も期待できます。食べられた野鳥はキジバトでしょう。前回はドバトでその前はキジバトでした。この食痕を見ることで、オオタカの食材が分かります。

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 4月25日(月)16:30-18:00に2011年度第1回川越キャンパスエコツアーを開催しました。学外から9名のお客様にお越しいただき、東洋大学の環境コミュニケーションゼミのメンバーとともに大越記念庭園での自然観察を行いました。
 春の雑木林には、他の場所ではなかなか見られないたくさんの草本が多く見られました。参加者の稗島さんがたくさんの植物を見つけてくださったおかげで、私の作成しているフロラリストには20種が加わりました。そして表題にあるとおり、何といっても圧巻は満開のウワミズザクラでした。
 写真のウワミズザクラは、昨年はほとんど花をつけずにいたのですが、今年は2年分の花をつけているようです。目を凝らしてみれば明るい緑と真っ白な花のコントラストがとても楽しめます。小畔川に近い東洋大学南側交差点のすぐ近くなので、車でも見ることができます。今日までは見ごろだと思いますので、よそ見に気をつけて信号の先にある木に注目してください。

 桜吹雪の川越キャンパス。ヤマザクラも咲いています。次はウワミズザクラの番。今年は東洋大学南側のウワミズザクラもたくさんつぼみをつけているので、交差点で停まった方は4月下旬に白いブラシ状の花を楽しんでください。

東洋大学南側交差点のウワミズザクラ(水銀灯奥の明るい緑の葉をつけている木)
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近づくとつぼみがたくさんついていることがわかります。
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 日付が前後しますが大越記念庭園の写真をお届けします。

 アンズ(杏)の花はそろそろ散り際。今日(4月7日)はかなり散っていました。
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