2004年度事業報告

2005年5月14日に開催された2005年度総会で承認された2004年度事業報告です。

1.事業一覧
2004年4月1日(木)かわごえ環境ネット会員通信第14号発行
4月25日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第1回)「渡り鳥の観察」
5月30日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第2回)「鳥と植物の観察」
6月5日(土)2004年度総会(出席42名委任65名)、総会終了後民間団体・事業者の会員による展示会
6月14日(月)仙波河岸史跡公園自然観察会(第1回)「希少動植物を主体にした観察」
6月15日(火)-16日(水)市立仙波小学校における環境学習支援
6月26日(土)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第3回)「鳥と植物の観察」
6月27日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第4回)「キノコを探そう」
7月1日(木)かわごえ環境ネット会員通信第15号発行
7月8日(木)湧き水(湧泉)探訪(第1回)
7月17日(土)仙波河岸史跡公園自然観察会(第2回)および保全活動(第1回)
7月18日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第5回)「鳥と植物の観察」
7月25日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第6回)「昆虫の観察」
8月5日(木)仙波河岸史跡公園自然体験広場(ザリガニつり)と保全活動(第2回)
8月22日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第7回)「鳥と植物の観察」
9月23日(祝)アースデイ・イン・川越2004に参加
9月24日(金)仙波河岸史跡公園第3回保全活動
9月26日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第8回)「鳥と植物の観察」
10月1日(金)かわごえ環境ネット会員通信第16号発行
10月26日(火)市立仙波小学校における環境学習支援
10月31日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第9回)「植物、樹木、野鳥調査」
11月3日(祝)環境コミュニケーション(東洋インキ製造㈱川越製造所にて)
11月6日(土)小畔川沿い湧水探訪ハイキング(第2回湧水探訪ハイキング)
11月11日(木)市立高階西小学校における環境学習支援
11月13日(土)仙波河岸史跡公園自然観察会(第3回)「植物の観察、仙波河岸の歴史について」
11月13日(土)第4回北公民館かんきょう祭り参加
11月28日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第10回)「植物、樹木、野鳥調査」
11月30日(火)市立仙波小学校における総合学習発表会に参加
12月19日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第11回)「鳥と植物の観察」
2005年1月1日(祝)かわごえ環境ネット会員通信第17号発行
1月23日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第12回)「鳥と植物の観察」
1月29日(土)仙波河岸史跡公園自然観察会(第4回)と保全活動(第3回)「野鳥の観察、水質調査・外来植物の排除作業・水辺の希少植物の保全作業」
2月15日(火)新春環境講演会「気象予報士からみた地球温暖化問題」共催
2月26日(土)第3回かわごえ環境フォーラム(参加134名)、基調講演NPO法人むさしの里山研究会理事長新井裕さん「トンボの目からみた自然環境」、分科会(市民・民間団体・事業者・行政の環境活動報告)、個人・団体による展示交流会
2月26日(土)川越子育てフェスタ参加(パネル展示)
2月27日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第13回)「鳥と植物の観察」
3月19日(土)仙波河岸史跡公園自然観察会と保全活動(第5回)「植物の観察、水質・魚類調査」
3月23日(水)法令研修会テーマ「環境アセスメントを知る」
3月27日(日)(仮称)川越市森林公園予定地観察会(第14回)「整備された観察路付近の自然観察」

【会議】
理事会12回開催
広報委員会9回開催
社会環境部会11回開催
自然環境部会11回開催
環境学習支援委員会1回開催

2.総括
 2004年度は、『かわごえの環境の環(わ)を「太く」「大きく」「さらにつなげる」』をテーマにして、3つの目標を立てて事業を実施した。
 「かわごえの環境の環(わ)を太く」については、各専門委員会で進めてきたグループ活動を継続して推進した。5月に開園した仙波河岸史跡公園では、保全活動と観察会を主催し、行政との協働体制を築くことができた。また、7月に環境学習支援委員会を発足させ、小学校に対する環境学習支援を行った。
 「かわごえの環境の環(わ)を大きく」については、広報委員を増強するとともに、会員情報の積極的な提供を呼びかけた。また、ちらしとポスターを作成して、組織の周知を図った。
 「かわごえの環境の環(わ)をさらにつなげる」については、第3回 かわごえ環境フォーラムを開催するとともに、地域住民を対象にした東洋インキ製造(株)の環境コミュニケーションを、関係者で実行委員会を組織して開催した。また、アースデイ・イン・川越など、他団体が主催するイベントに参加した。周辺市の環境パートナーシップ組織との交流として、つるがしま環境ネットワーク会長をかわごえ環境フォーラムに招待するとともに、理事長が、つるがしま環境ネットワーク主催の第2回環境シンポジウムで講演を行った。また、川越市が発行する環境基本計画年次報告書へ、市民・事業者の活動成果をまとめた。

3.広報委員会
(1)新理事体制のもと、会員の意見を吸い上げながら、かわごえ環境ネットの活性化に貢献する広報活動を展開したが、力不足で十分に期待に応えられなかった部分がある。会員の投稿依頼についても、新たな人や団体の掘り起こしが不十分であった。投稿、活動の予定の申告依頼などにもう少し工夫が必要であった。定期の会員通信だけでなく、毎月のメールニュースの発信等を含め、会員のニュース提供の方法や編集体制強化に今後の課題がある。
(2)会員通信については、第14号(2004年4月1日発行)から第17号(2005年1月1日発行)の4回を発行し、主に、かわごえ環境ネット主催の行事報告と会員情報の掲載を行った。
 また、メールニュースをVol.016(2004年4月6日)~Vol.030(2005年3月1日)の15回、月1回以上発行し、28人のメールニュース購読者にインターネット経由で配信するとともに、毎月の郵送資料に印刷して、会員に送付した。
 ホームページの管理・運営については、情報を探しやすいように記事のカテゴリーをタイトル下に移動し、伝えたい最新の情報を「最新トピックス」や「イベントカレンダー」としてトップに掲載されるようトップページのレイアウトを変更した。また、右側のメニューも情報にアクセスしやすくさまざまな工夫をした。アクセス数は、1年で約10,000ユーザー、約20,000ページになり、増加傾向にある。

4.社会環境部会
(1)会員のすべてが、地球規模の環境保全や生活環境問題に取り組めるように、前年度に引き続き、毎月第3水曜日を部会定例会として、年間事業計画行動表を基にしながら活動を展開してきた。しかしながら、各テーマの推進グループやチームの思惑もあってうまく機能せず、例会出席者の固定化現象に歯止めをかけることができなかったことが今後の課題として残った。
(2)主な事業活動のうち社会環境部会が担当して進め、または進行中のものとしては、法令研修会(環境アセスメント)の開催、地球温暖化防止対策向けの家庭用環境家計簿のかわごえ環境ネット版のフォーマット試作等である。本年度の特徴としては、化学物質グループの環境コミュニケーション(リスクコミュニケーション)への参加をはじめとして、アースデイ・イン・川越2004や北公民館かんきょう祭りに出展、さらには、かわごえ環境フォーラムにおける活動発表等、多くの社会環境分野の会員(個人・民間団体及び事業者)が参加し、パートナーシップを形成できたことである。

5.自然環境部会
(1)2002年度から<1>残された自然の保全 <2>水辺環境の保全と再生 <3>都市環境の改善 を活動計画の3本柱として実施してきたが、2004年度は<1>、<2>の2本柱に集約した。これらは継続的に取り組んできたので次第に成果を上げつつある。課題としてはメンバー固定化の傾向があるので、広く団体・個人等の参加がほしいところである。
(2)具体的な活動は次の通りである。
 <1>「(仮称)川越市森林公園」計画地で2005年4月に市民への部分開放をめざし散策路を設置するにあたり、「利活用会議」が持たれ、自然環境部会からも出席し、本来の自然を生かす公園づくりという立場から寄与した。また、(財)埼玉県生態系保護協会川越・坂戸・鶴ヶ島支部との共催で観察会(毎月、計14回)や樹木調査を実施した。
 <2>仙波河岸史跡公園が2004年5月にオープンし、その後観察会・保全活動を毎月実施した。広報で一般市民にも呼びかけ、水辺の自然公園としての貴重な存在価値を理解してもらうため、虫・植物・野鳥等、その都度視点をしぼって観察会を実施し、保全活動にも参加を呼びかけた。これらの活動は一般紙、ケーブルテレビなどでも取り上げられた。また、市内の湧水保全のため、流路の多自然型護岸を行政とのパートナーシップで取り組む話し合いを進めた。関連して、湧水をめぐる観察会を初夏、秋の2回実施した。

6.環境学習支援委員会
(1)かわごえ環境ネットが組織的に環境学習の支援をしたのは、2003年秋の高階西小学校4年生の総合学習が最初である。この過程の中で学校側の環境学習の実態や要望を知ることができ、多様な角度から支援できる環境ネットの役割は大きいと考えられた。これを契機に学校・公民館の環境学習を支援するための委員会の立ち上げ準備が始まった。
 2004年4月に理事会に提案し、承認され、6月に環境学習支援のパンフレット(カラー8ページ)を作成し、市内全小学校と公民館に配布した。7月には、14名が参加して第1回環境教育学習委員会準備会が開催され、体制づくり、人材リストの作成などを検討した。その内11名が委員となり環境学習支援委員会が正式に発足した。
(2)2004年度の活動は、一昨年から関わっていた仙波小学校と高階西小学校の2校で行い、自然環境部会のメンバーや会員団体が、環境学習支援を行った。パンフレットによる支援申し込みはなかった。