東洋大学小瀬研究室では、4月16日(金)に第2回川越キャンパスエコツアーを開催します(詳しくは東洋大学ホームページをご覧ください。14日まで申し込みできます)。16日のウワミズザクラの開花に期待して、今朝、現地である大越記念庭園を下見をしてきました。
東洋大学川越キャンパスには、土地を購入したときから残されている雑木林を保全しています。また、キャンパス内に植えられたソメイヨシノがたくさんあります。
4月はサクラのシーズンで、3月末に咲いたソメイヨシノとヤマザクラが満開で、花びらがチラホラと舞い始めています。
東洋大学の南東角にある大越記念庭園の池の南側は、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、イヌザクラがあり、みなさんがあまりなじみのないウワミズザクラとイヌザクラも、開花が近づいていることを確認しました。
先に葉が出てから開花するウワミズザクラとイヌザクラは、みなさんが想像するサクラとは程遠い形をしていますが、若葉が成長する中で咲く真っ白な花は、可憐で美しいものがあります。
今日現在の4種類のサクラの様子と、昨年のウワミズザクラの開花の様子と写真でお伝えします。その他、気になる木、草も紹介します。
大学の小畔川向かいにある吉田公園のソメイヨシノです。今が満開。ここには、緑の葉と一緒に白い花が咲くオオシマザクラが1本あります。
ヤマザクラも今が満開。ちょっと赤っぽい葉と一緒に咲くサクラですが、花がソメイヨシノほどたくさん咲かないので、意外と目立ちません。
イヌザクラは、花序(ブラシのような花のつく部分)に葉がないので、この時期はウワミズザクラと区別がつきやすいです。つぼみがけっこう出ていました。まだちょっと小さいような気がしますが、果たしてあと1週間で咲くでしょうか。
てっきりヤマザクラばかりかと思っていましたが、大越記念庭園の南側には、ヤマザクラとイヌザクラとウワミズザクラが同じような割合であります。
ウワミズザクラは、下の写真のように東洋大学南側の信号脇にあるものがいつもたくさん咲くのですが、今年はまったくつぼみを見つけられません。しかし、それ以外にもたくさん花をつけそうな木をせせらぎの近くで発見しました。これは楽しみです。
昨年の4月16日の写真です。昨年の写真を改めて確認しましたが、4月上旬は今ぐらいの状況でしたので、たった1週間で一気に春が訪れる感じでしょうか。
その他、気になった木と草を紹介。
アオハダ。短枝の先につく葉のあざやかな緑がとてもきれい。秋には紅葉の黄色と実の赤色もとても美しく、地味ながら雑木林に彩りを添えます。
大学内でかなり短い間しか見られないハナニラ。外来種だそうですが、林内に群生している場所があります。
東門小門近くある貴重なアオノリュウゼツランの隣にあるハナズオウ。こちらも学内ではここだけしかないと思います。マメ科の木ですから豆がなります。一見地味な木なのですが、この時期はとても派手な花を咲かせます。昨年4月12日の写真は下の通り。まさにマメ科らしい花です。来週大学に来たら咲いているでしょうか?
上がコナラ、下がクヌギ。ドングリは目立つけれど、いつ花が咲いているの?と思う人が多いと思いますが、とても地味な花を葉がでるのと一緒に咲かせているのです。明るい緑のやわらかそうな葉が印象的です。これがとても固く分厚い葉になってしまうのです。
おそらくタチツボスミレではないかと思いますが、いかがでしょうか。けっこう長い間見られる下草です。庭園では、他にもタチイヌノフグリやヒメオドリコソウが群生して咲いています。
タヌキの溜め糞があったところには、ヒメオドリコソウとコハコベ(だと思います)がぎっしりと生えていました。栄養満点なのか、サイズも一回り大きいです。
これから南側の中心を覆い尽くすタラノキ(ですよね)。トゲトゲしくて、とても触る気になりません。いかにも近寄るな、という感じで構えています。
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