秋の花
今年は猛暑で林はカラカラですが、着実に秋の花が咲いています。
これはツリガネニンジンでききょうの仲間です。雑木林では春に芽生えは良く見かけますが花は珍しいのです。写真の花は2年前に隣地が開発されて、太陽の日が当るようになって咲き出しました。昨年はきれいな紫色の花が咲いていましたが、今年は撮影が遅かったのか色が薄くなっています。
この花はヌスビトハギです。林のやま道に良く生えています。珍しい花ではありませんが、この実が泥棒の足のようになっていることから名づけられました。そして、人の衣服について林の中に分布を広げます。
林はセミの声がツクツクボウシに変わる頃、本格的な秋の訪れとなります。エゴノキが実を落としています。猛暑の影響か枯れ葉がくもの巣に多く見られます。
2010年8月アーカイブ
林の木漏れ日を利用してゆっくりと生長して晩夏から秋に花を咲かせます。木々のもとで薄暗くなった林に白い花が浮かび上がります。ヒヨドリバナです。乾いた山地に生えるキク科の植物です。ヒヨドリが鳴く頃に咲くと言われていますが、ヒヨドリはいつもいますので。
この花はオトコエシでおみなえし科の草花です。日当たりの良い山野に生えるので、雑木林では珍しい花です。これまで1度しか見たことがありませんでしたが、今年比較的日が差込む林でまとまって咲いているのを見つけました。お盆に使う女郎花は黄色い花ですが、この花は白です。そして、実は団扇のような形をしています。高尾山では道端で見ました。
この後は、ハエドクソウ、シラヤマギクとツリガネニンジンが秋の花として咲き出します。そして林は秋の盛りを迎えます。
4月29日、今福の雑木林でルリタテハを見つけました。林の中を飛んでいました。7月22日林の中で5齢幼虫を見かけました。7月28日樹液の出るコナラに昼間蝶が樹液を吸いにきました。
ルリタテハの食草はユリ科の植物ですが、サルトリイバラに以前産卵した卵をみたことがありります。林ではサルトリイバラは所々あるのですがルリタテハの卵は見たことがありません。しかし、シオデに幼虫を発見。図鑑で調べたら、シオデはサルトリイバラと属名は同じでSmilaxでした。林ではシオデを食草として成長し、樹液を食料とすることで命をつないでいます。
現在、私の花壇でルリタテハが産卵から幼虫をへて蛹になっています。毎年産卵に来ていて、今年で3年目です。ホトトギスが食草で、7月の20日頃に産卵し、3週間ほどで蝶になって飛び去ります。