2010年7月アーカイブ

タマムシ発見

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 7月31日、早朝林にセミの抜け殻調査に行ったところ、川越市今福2800近くの屋敷林と竹林と雑木林があるK農家の林と農地の間の通路にタマムシがいました。ネットで調べると食草はエノキなので屋敷林には大きなエノキがあり、枯れ木もあるのでタマムシの生育には可能な環境と思われます。全身が光る光沢があり、これまで今福では、はじめて見る昆虫です。

 7月17日、19日、23日と今年の夏に3回も「アカボシゴマダラ」を見かけました。場所は自宅そばの住宅地と雑木林の広場でした。この蝶は奄美大島が原産地で川越で見られるのはおかしな現象です。インターネットで調べましたら、「マニアが川越で放した」と書いてありましたが、どうなんでしょうか?知っている人がいたら教えてください。温暖化で定着したのかもしれません。
 特徴はタテハチョウの大きさで、ちょっと見るとアゲハチョウのようですが、お尻の突起がなく、後ろ羽に環状の赤い斑点があります。(片方5個で合計10個)
 今年、COP10(生物多様性条約会議)が名古屋で開催されるのに、川越に生息しない蝶を放すのは間違いです。
 このほかに、スミレを食草としているツマグロヒョウモンが多く見られるようになっています。この蝶は主に関西に生息していますが温暖化と共に北上していると言われています。

雑木林のカブトムシ

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今年は梅雨明けから猛暑です。暑い夏ですが雑木林は涼しい別天地です。しかし、蚊には閉口させられます。23日うどん流しの孟宗竹を切っていたら、酒に酢が混じったような香り、これが久しぶりに嗅いだ樹液の匂いです。探したら数m離れたコナラの高木からです。行ってみると樹液が発酵して泡を吹いています。
24日早朝樹液にカブトムシが群がり数えたら17匹もいました。オスが樹液の出る場所を占拠して多くのメスが樹液を吸っていました。
冬に集めた落ち葉の中に一山100匹以上のカブトムシの幼虫を見かけましたが、どこで餌をとっているのか疑問でしたが、この樹液のコナラがあることで、カブトムシの命が引き継がれていくことが分かり安心しました。そして、今年積み上げた落ち葉の山に幼虫が見られることでしょう。

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珍しいキタマゴダケを発見

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キノコ探しに夢中になる参加者のみなさん。カに刺されて刺されてたいへんそうな人も。

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エコツアー終了後、参加者全員で懇親会を開催

 梅雨に入ってからすっかりブログの投稿が途絶えてしまっていました。観察は続けているのですが、なかなか書く時間が確保できませんでした。年間を通した写真をまとめた資料を、授業や観察会で活用できるように作成しているところですので、そのうち公開できればと思います。
 さて、東洋大学では、総合情報学部「大学と地域との環境コミュニケーションゼミ」が主催する第3回川越キャンパスエコツアー「学生ツアーコンダクターと自然観察」を7月12日に開催しました。季節を通してキャンパスの自然を観察したいという要望が多数ありましたので、冬(1月)、春(4月)に続いて開催しました。梅雨のために雨天が心配されましたが、幸いにして薄日が差すぐらいの観察に適した日和となりました。
 今回のエコツアーには、ゼミの活動の一環として、同ゼミの学生20名と指導教員4名、そして、地域の方々9名が参加しました。
 ゼミのエコツアー担当が作成した「エコツアーガイド夏版」を配布して、大越記念庭園の夏の様子を観察しました。この時期は、たくさんの種類のキノコが土からいろいろと顔を出していて、キタマゴダケという珍しいキノコも発見できました。キノコの鮮やかな色や驚くぐらいの大きさに関心を寄せながらの観察となりました。
 ツアー終了後は、学内にある食堂で懇親会を開催しました。ゼミの趣旨である大学と地域との環境コミュニケーションが十分にできました。
 参加者のみなさま、長い時間お付き合いくださりありがとうございました。次回は、11月ごろの紅葉の季節に開催できればと考えておりますので、今後もぜひご参加ください。また、これまで川越キャンパスを訪れたことがない方もぜひご参加ください。

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