まさかの寒さに、16日のエコツアーを前にウワミズザクラが咲かないという事態に。これを書いている本日16日も、真冬並みの寒さで小雨のコンディションと、ヤマが完全に外れてしまった状態ですが、刻々と自然は変化していますので、そんな状態でもたくさんの発見がありました。
これは何だ?と思って調べてみると、なんとアケビ。実のイメージは知っていたのですが、こんなふうに咲くのは初めて知りました。
今回のエコツアーで主役にしていたウワミズザクラ。咲く準備は万端に見えますが、つぼみはまだ硬そうにも見えます。なお、昨年たくさんの花が咲いていたウワミズザクラには花序が見当たらない状態です。ウワミズザクラは、毎年花を咲かせないのでしょうか?
こちらはイヌザクラ。11日の写真と見比べると、花序が明らかに大きくなっています。
でも、開花はもう少し先でしょうか。
ヤマザクラは、すでに葉の色も変わって様変わり。実らしきものもついているのでまたびっくりです。たった4日で大きく姿が変わります。ヤマザクラの実は、鳥にとっておいしいのか、けっこう早い段階で実がなくなってしまいます。植物にとってはそのほうがよいのかもしれません。
ソメイヨシノもすっかり葉が出ています。でも、15日としてはまだまだ花が持っている方でしょうか。開花が30日ごろでしたので、半月経つとこんな感じになるのは標準ではあります。今年は昨年よりも1週間ほど遅い春という感じです。
水路脇に咲いている花。いつも名前がわからなくて、と思っていましたが、これがニワトコなのですね。(仮称)川越市森林公園計画地の自然観察会に行っていたころによく名前を聞いていたので、なんとなくあたりがつけられるのは助かります。
今までイヌシデと思っていた木は、アカシデであることが葉の出方などでわかりました。小さめの葉に重鋸歯のギザギザです。
池の近くにあるアオキの花はとても地味な色だけどかわいいです。葉のほうが派手なので、余計に地味に見えます。
いつの間にか、エゴノキにもつぼみがたくさんついています。連休明けには鈴なりの白い花が垂れ下がります。これも雑木林では必見です。
東門付近にあるハナズオウは花ざかりです。葉がほとんどないうちにとても派手な色の花が咲くので、とても目立ちます。
南門近くにあるケヤキ。花をしげしげと見るのは実は初めて。この類の木は、葉が出るのとほぼ同時に花を咲かせるのですね。
大越記念庭園には、草むらが少ないのですが、アカマツ林と池の間にちょっと湿った場所があって、さまざまな草本が生えています。図鑑でやっと探し当てたコウゾリナという植物。剛毛なので「髪剃菜」と書くそうです。
大越記念庭園の林縁部(市道境)には、ヤエムグラがたくさん生えています。輪生の植物で他の植物と見分けがつきやすいです。16日のエコツアーで別名「勲章草」(輪生の葉を服に引っかけて勲章のように見える)と教わりました。
数日前まであまり感じなかったドクダミのにおいが、タヌキの溜め糞のあたりに漂っています。春になって刻々と変化する状況を五感で感じ取ることができます。