この日は小学生らしき集団が大越記念庭園を訪れていました。近隣に豊かな林がある環境は、子供にとってもよいですね。広報川越5月25日号に掲載されている市民の森第1号も隣接していますので、管理された雑木林を子どもたちが楽しむことができます。私が子どものころ(1980年ごろの鴻巣)でも、やぶになっているところばかりで、このような環境は近隣にはありませんでした。今ではそんな場所も開発されて駐車場などになってしまっています。
キンギンカ(金銀花)とも呼ばれるスイカズラ。つる性の幼木をたくさん見かけるのですが、毎年刈られてしまうため成長する姿はなかなか見られません。その中で、アケビとほぼ同じ場所で見つけたスイカズラは、まもなく花が咲こうとしていてとても貴重に見えます。草刈りをしにくいところでうまく育ちますが、つる切りをされてしまう可能性もあり、果たして今後もこの姿が見られるかどうかは微妙ですね。
5月7日・13日の写真と比較してもさらに大越記念庭園の池の南側にある草が成長しているのがわかります。そろそろ野生の王国となり、人が踏み入れることはできなくなるでしょう。4月9日から1か月半でこんなに植物が成長してしまうこのエリアの土壌にすごいパワーを感じます。
上からウワミズザクラ、イヌザクラ、ヤマザクラの実。ウワミズザクラとイヌザクラは、そうとう実がなくなっています。食べられてしまったのか勝手に落ちてしまうかわかりませんが、赤くなるまでなったのをほとんど見ることができないので、今回もそうなってしまうのでしょうか。ヤマザクラは、定点で見ている実は順調に残っていますが、全体としては数は少ない感じがします。
すがるところがなく、ヒョロヒョロと伸びるサルトリイバラ。よく見ると花が終わって早くも実をつけています。自分自身で絡まっているサルトリイバラもよく見かけます。
エゴノキの花は寿命が短いようで、あっという間に下に花を落としています。どうりで見逃すことも多いわけですね。でも、つぼみもまだまだつけている木があるので、全体としての花期はけっこう長いようです。
1号館・2号館・メディアセンターの間のペンタゴン広場(名前がついていませんが)には、イヌエンジュ、カイノキ(ランシンボク)が植えられていて、暑さをしのぐ日陰ができていました。イヌエンジュとカイノキは、ここのところは注意深く見ているのですが、花を見たことがありません。21日は今年はじめての夏日で、32℃近くまで気温が上昇していました。
なお、日本の最高気温は館林でした。研究で館林市と涼化対策を考えるイベントをやっているのですが、本当に日本一を記録することが多いです。